震災時の停電生活は想像以上に暗い、暗すぎる

teiden

停電は暗い

ハッキリいいます。

「停電は暗い」です。

何という当たり前のことかと思われたかもしれませんが、本当の停電は想像以上に暗いという話をさせてください。

予期せぬ停電は、一時的な停電とはまるで違います。

 

夜、仕事終わりに車で家に帰る所を想像してみてください。

信号待ちで交差点に進入しようとした時に停電したら・・・

 

信号が消えます。街を灯していたネオンが一斉に消えます。本当の闇がそこにあります。

 

震災時、非難するときに信号が消えました。

超渋滞が起こり、いつ左折できるかわからない状況が続きました。

たった数キロ先の家に帰ることが困難でした。

その時心から「信号のありがたみ」を痛感しました。

 

電気がないと心も暗い

街灯のない夜道も想像以上に真っ暗でした。

普段24時間営業の店が並び、街灯なんて目立たない道だったのですが、そんな明かりが全て消えた帰路は本当に闇の中でした。

避難先ではろうそくの灯りで少しばかりの食事を口にしました。

ろうそくもそんなに用意されていなかったので、節約のため、すぐに消しましたが・・・

とてもじゃないけど生存を喜ぶ気になれませんでした。

 

停電のためテレビも見れず、ラジオから聞こえるのは死者の数のみ。携帯も接続できません。

「何か異常なことが起きている」

わかったのはそれだけです。

それだけの情報が、避難者を恐怖のどん底に叩き落しました。

 

いてもたっても居られなくなり、外にでました。

街灯もない外に出ると満天の星空でした。

「意外と明るいな」と思ったことをハッキリと覚えています。

 

その向こうでサイレンや悲鳴が聞こえてきました。

 

停電時の対策を

こんな夜を過ごしていると正直、気が狂いそうになります。

電気のありがたみというレベルじゃなく、電気によって生かされていることを痛感しました。

 

家庭のガスも電気によって管理されているため、自家発電ができない家では、本当に何もすることができません。

「暗くなる前に用事をすませなきゃ」

と焦って生活をしていました。

本当に用事をすませないと、ろうそくのあかりだけでは家の中で、ボールペン1本探すのも困難です。

 

一週間後、通電した時は泣きました。

テレビが見れる、ネットが出来る・・・という気持ちじゃなくて、

「ああ、生きれるんだ」と思いました。

 

何でもいいです。

電池や懐中電灯、発電機、太陽光・・・何でもいいので、長期的な停電に備え、光の確保をしてください。

車載用充電器なんかもいいですね。

 

停電は心が折れます。

灯りは心も灯してくれます。

 

「まだお金がないからいいや」と思うかもしれません。

しかし、私たち被災者も、当日まで、こんな災害に巻き込まれるとは思っていなかったのですから。